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心の持ち方

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ol01s

心の習慣を変えることは、そう難しいことではありません(マーフィー)

santawiz

 16. 心の持ち方

 自分を変えるのは自分の心の持ち方です。

 心を乱す不安でネガティブな思いを持てば、私たちの心から安らぎや満たされた幸せが失われていきます。どんな心持ちでいるか、自分がどんな心の習慣性を持っているかで人生の幸せが決まってきます。

 ある年老いた女性が、写真を撮ってもらおうと写真館を訪れた。この女性は南北戦争で夫を亡くしていて、それ以来いつも人を寄せつけない険しい表情を浮かべ、近所の子どもたちから恐れられていた。その日も彼女は、ふだんのようにいかめしい顔つきでカメラの前に腰かけた。

 すると、カメラマンが黒い布の下から顔を出してこう言った。「もう少し明るい表情でお願いします」

 老女はいろいろ試してみたが、まだ暗く沈んだ雰囲気が消えない。「もっと楽しそうに」カメラマンは平然として、自信たっぷりに指示を出す。

 「わからない人だね!」女性はぴしゃりと言いかえした。「私みたいにしょぼくれた気むずかしい老人が、誰かに頼まれたからってすぐさまニコニコできるわけないだろう。明るく撮りたいなら、冗談のひとつでも言ってくれなくちゃ」


 「ちがいますよ、そんなのは自分の心の持ちようです。もう一度やってみましょう」カメラマンのやさしい言葉に誘われて、女性はもう一度がんばってみた。今度は前よりずっとよくなった。

 「いいですね、素敵です。さっきより二十歳は若く見えますよ」。そう声をかけながら、カメラマンは老女の顔をよぎった一瞬の輝きを写真におさめた。

 女性は落ちつかない気分で家路についた。他人から素敵ですねとほめられたのは、夫が死んで以来初めてのことだった。彼女は心地よい余韻にひたりながら鏡をのぞいた。「あの人の言うとおりかもしれない・・・」

 できあがった写真の中の彼女はまるで別人だった。若い頃のような、輝きに満ちた生き生きした表情。老女は長い間、食い入るようにその写真を見つめ、「一度できたことだもの、何度だってできるはずだよ」と自分に言い聞かせた。

 化粧ダンスの鏡に向かって「キャサリン、にっこりするのよ」と呼びかけると、あのときのきらめきがまた蘇った。「もっと楽しそうに」と言うと、穏やかな笑みが顔一面に広がった。

 やがて近所の人が彼女の変わりように驚き、こうたずねた。「奥さん、すっかり若がえられましたね。何か秘訣でもあるんですか」

 「心の持ちようしだいなの。明るく楽しい気持ちになりさえすればいいのよ」


 心の習慣を変えることはそう難しいことではありません。

『本当の幸せを見つける秘訣』 オリソン・マーデン著より

 

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公開日:
最終更新日:2014/04/14

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